先日、中学生の効果的な学習方法について、ある塾の説明会に参加してきました。
脳の特性を知って学習に生かすという発想はわたしにはなかったので、とても勉強になりました。
せっかくなので、勉強になったことをいくつか御紹介したいと思います。
受験生向きの内容ですが、もちろん小学生から高校生まで役立つ内容だと思います。
勉強方法脳科学インプット以上にアウトプットが重要
わたしが参加した説明会をやっていた塾は、ある大学教授の脳科学に基づく学習法というのを取り入れているということでした。
その脳科学によれば、脳は入力よりも出力が大事だそうで、つまり、インプット以上にアウトプットが重要。
覚える作業よりも、思い出す作業で記憶が定着するので、何度も何度もテストすることが大事なのだそうです。
なるほど、だから、塾という場所は大小さまざまなテストをしょっちゅうやっているのだと合点がいきました。
これは塾なしで家庭学習する場合にも参考になりますよね。
問題集を繰り返し解くなどもそれにあたりますね。親が簡単な小テストをしょっちゅうしてやっても良いのだと思います。
オレンジペンで書いた(もしくはチェックペンで隠した)文字の上に赤シートを載せて、何度も見て隠してキーワードを言えるようにするなどもいいですね。
ラーニングピラミッドというものの話もありました。どういう学習法が一番効果的かを表したものだそうです。
ラーニングピラミッドは以下のような項目を三角形で示したものです。
(下に行くほど効果が高くなる)
↓授業を受けるだけ
↓テキストを読む
↓ビデオや音声等を視聴する
↓実演、実技を見る
↓他の人と議論する
↓実際に経験、練習する
○他の人に学んだことを教える
アクティブラーニングという言葉をよく見聞きするようになりましたが、能動的な学びが一番身につくということなのですね。
受け身なだけ、授業を受けるだけでは身につかないということです。
なので、ほかの人に教えるつもりで自分自身に教えるための間違い直しノートづくりというのはとても効果があるということでした。
また、目で見て声に出すなど五感を使って覚える作業をするのも効果的で、記憶を取り出すためのさまざまなきっかけがあったほうがよいのだそうです。
歩きながらとか、書きながらとか、音を聞くとか、いろいろ自分に合う方法を試してみるとよさそうですよね。
勉強場所を変える学習に効果的薄暗いと集中できる
勉強する場所は静かすぎる場所よりも多少雑音があるくらいがよいのだそうです。
また、多少薄暗い部屋のほうが作業効率が高まるといいます。
そして、勉強場所は時々替えると学習効果が上がるそうです。自分の部屋からリビング、塾、学校などの自習室など。変えるとよいそうです。
脳は飽きっぽいんですね。
また、脳は疲れないという性質もあるのだそうです。いくらでも勉強してよいのだそうです。
なので、疲れているのは体のほうなんですね。
また、寝る前30分は暗記系の科目にして、数学などは学習の最初のほうの時間にするほうがよいのだそうです。
寝る前にディスプレイ(動画、ライン、ビデオ、テレビ)を見るのはよくないとのことでした。
勉強前に水を飲むのは重要テスト前にも忘れずに
脳がしっかり働くためには、水分はとても大事なのだそうです。
勉強する前、テスト前には必ず水分をとるようにとうかがいました。
人は体内の1%の水分が失われるだけで支障をきたすのだそうです。
我が家ではいつも安いペットボトルのお茶を箱買いしておいて(学校にはまじめに水筒で行かせています、苦笑)、どこにいくにもちょっとした外出や習い事でもお茶を持ち歩く習慣があるのですが、それは理に適っているんですね。
また、成績が伸びるのは自らやりだした時なのだそうで、受験生でも冬休みから伸びる子はいるそうです。
いま、受験の最中でがんばっているみなさんもきっとこれから伸びます。応援しております。
以上がわたしがある塾の説明会で学んできた学習法です。
で、ちょっと気づいたのですが、アクティブラーニングで双方向性のやりとりがある学習法というのはとても効果があるということなんですね。
わたしが最近注目しているすららというデジタル教材も、学習する子どものアウトプットをとても大事にしている学習法で、授業(レクチャー)から双方向性のやりとりがはじまるんです。
ドリル、テストと、しっかり演習量も確保できますし、つまり、たっぷりアウトプットに時間をかけることができます。
やはり効果がある学習法というのは、現代の主な流れになってきているんだなと実感しました。
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まとめ
覚える作業よりも、思い出す作業で記憶が定着するので、何度も何度もテストすることが大事。
自分自身に教えるための間違い直しノートづくりというのはとても効果がある。