中学生の子が塾に行っても成績が上がらなくて困っている親御さん、結構多いと思います。
子どもの努力が足りないのかもと思いつつも、塾の指導力を疑いたくもなりますよね。
受験もだんだん近づいているのに、受験勉強どころか、定期テストごとの提出物をこなすのにも一苦労…テスト勉強までたどり着けなくて悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。
わたしは自分の子育てのほか多少家庭教師の経験もあり、勉強の苦手な中学生のお子さんに何人か接することがありました。そういう子が基礎学力をつけて大人が接し方を変えるとお子さんにも良い影響があったと思うので、参考になるようなお話ができればと思います。
中学生の勉強苦手に親ができること
中学校で勉強の苦手なお子さんに共通するのは、小学校時代の学習内容が十分習得できていないこと。基礎学力が足りないんですね。
発達上の凸凹のある場合もあるのでしょうけど、良くお子さんを観察して合う方法を見つける努力が周囲の大人に足りないまま、大きくなった子も結構いるように感じます。
中学生の今からでも、家庭で親が気を付けてあげるといろいろ良い効果があると思うんです。
結論から言うと、大きくなっても親が子供のことをあきらめないで、手もかけてお金もかけた子は、なんとか進学、就職できているなと思います。
目から入る情報に敏感な子もいる
たとえば、子どもには視覚優位の子と、聴覚優位の子がいます。
視覚優位の子は目から入る情報に影響されやすい。耳から入る情報が苦手。
聴覚優位の子はお話をきいて理解することが得意です。
うちの子はどちらのタイプかなーと考えるだけで、お子さんを見る目が変わってくるし、手伝ってあげる内容も変わってくると思います。
視覚優位の子は、たとえば、勉強部屋や机の上をすっきりさせて目に入る刺激を減らすだけで集中しやすくなります。
使用するテキストやプリントもイラストや欄外の注などがあれこれ書いているものよりは、一度に一つだけ必要なことが目に入るような状態のものが良かったりします。
私の娘は視覚優位のタイプだったみたいなので、小学校低学年の時にした工夫があります。
一度にたくさんの問題が目に入る計算プリントの上に、四角く穴をあけた紙をのせ、一度に一つの式だけ見えるようにして、1つ1つ計算をさせたら集中してミスも減ったということがありました。
嫌がっていた宿題をなんとかさせることができたのです。
書く力が弱い子もいる
また、うちの子は低学年の頃は手首がしっかりしていなかったので、鉛筆も4Bの高級鉛筆にして少しでも楽に漢字の練習ができるようにしたりとかもしました。
書く力が弱いと漢字やひらがなの練習も嫌になるんですね。
子どもができないことは、親の責任と思って、できるまでできる方法をわたしはいつも探し続けましたし、娘たちが高校生大学生になった今もそうしています。
お子さんをよく見ることから始めることがおすすめです。
今通っている塾もお子さんに本当に合っているのかどうか、おのずとわかってくると思います。
塾ありでも勉強が苦手なのは小学生時代の基礎学力不足
今通っている塾で、先生と親、子どもの信頼関係がある程度できているなら、無理にやめることもないと思います。
なんらか不信感があるようならやめてもいいでしょう。
塾についていけないのは小学生の学び残しが原因?
そのうえで、塾についていけていない原因を考える必要があります。
多くの場合は、小学校時代からの学年相当の基礎学力が身についていないことが原因です。
塾の先生としっかりした関係ができているならやめずに、並行して通信教育のすららを追加することを考えてはどうでしょうか?
さかのぼり学習で基礎学力のヌケモレを学びなおすことができます。
すららについてはこちらの記事でも書いています。↓
もちろん、塾に手ごたえを感じないのならすぱっとやめてしばらくの間すららのみに集中するのもよいでしょう。
すららは学力診断テストで小学生時代からのヌケモレを発見し、その子に合わせて1つ1つ克服していく学習を提供してくれます。
ヌケモレの発見はすららの得意とするところで、どの単元の勉強をしても小テストでヌケモレをみつけてさらに勉強させてくれるのが魅力。さかのぼり学習も先取り学習もできるのです。
おうちのタブレットやパソコンで自分に合った時間で数分からでも勉強できるので、塾や部活との両立も可能なんですね。
特に最初の3か月はすららコーチというベテラン塾講師が親子ともに勉強の進め方の相談に親身に寄り添ってくれますよ。
基礎学力が学校や塾の進度に追いついてきたら、だんだん成績をあげていくことが可能になると思います。
最初は得意科目に力を注いで「やればできる」を実感させるのも効果的。
中学生に親が一緒に勉強するなど前向きな関心を
加えて、親としては、子供本人に前向きな関心を示すことが大事です。
塾任せ、すらら任せにするのではなく、できる範囲でよいので、目に見える成績に意見を言うだけではない勉強の手伝いやかかわりをするのがお勧め。
学習について親から具体的な関心を示すのがお勧め
「今日の授業は何が面白かった?どこが大事だって先生が言ってた?」
これが日常会話になると、子供なりに先生のいったことを親に説明できるようになります。そうなると、理解や授業中の集中力につながります。
先生のことをしっかり聞こうという気持ちがだんだん育っていくですね。
子どもが何を言っても批判せず、子供なりに答えてくれたことをほめて興味を持ち続けるのがお勧めです。
親がテスト勉強の計画や暗記を手伝うのもあり
「テスト範囲でた?お母さんにも見せて。一緒に教科書とかワークの試験範囲に付箋をつけようよ」
テスト範囲をちゃんと持っていたらそれだけでほめる値打ちがあります(無くす子も案外多いからです)。
試験範囲の印をいっしょにつけるのをいやがったら、最初は「お母さんがかわりにつけておいてあげるよ」といってもかまわないと思います。
成績が取れない子は試験範囲すら把握してないことがよくあります。試験範囲を把握できたら勉強の計画も立てられると思います。
最初は試験範囲全部を勉強するのはすららと並行しながらだと大変かもしれません。
ここが大事といわれたところだけでもテスト勉強するとか、お子さんを励まして提出物の○付けを手伝うとか、暗記を手伝うなどして一緒に勉強してあげるのがお勧めです。
甘えすぎを心配するよりも、勉強の自立ができるまで手伝ってあげる方が結局は成長の近道だと思います。
まとめ
お子さんをよく見て、親がお子さんの困り感に寄り添ってあげるのが、成績アップの第一歩。
まずは、小学校時代の学び残しをだんだんつぶしていって、授業の理解力アップをめざすのがおすすめ。
塾は親と子の信頼関係ができているかを重視して、続けるかどうかを検討されるのがいいと思います。